「神崎はまた今度家に連れてきてやるから」


「えぇー!?」


優奈はふくれっ面をしているが、かたくなに拒む俺を見て察したように大人しくなった。


なんだかんだで、そろそろ出かける時間になっている。


「じゃ、行ってくるから」


「絶対に、流ちゃんと家に連れて来てよ!?」


玄関までついて来て叫ぶ優奈。


「わかってるって」


俺は返事をして苦笑いを浮かべたのだった。