真剣な表情でそう言い切る優奈。


「無茶言うなよ。神崎だって予定くらいあるだろ。今は夏休み中なんだからさ」


「でもさぁ……」


「今日は諦めろって。俺はもう少し寝たいんだよ」


そう言い、優奈を強引にベッドから下ろした。


「……わかった」


意外にも潔く引きさがり、部屋から出ようとする優奈。


それを確認して安堵し、再びベッドにもぐりこむ俺。


優奈は部屋から出て行く寸前でこちらへ振り返り「明日は諦めないからね!」と、言い捨てたのだった。