俺は胸倉を掴んでいる手に力を込めた。


「ワ、ワタシ本当に狙ってないアルよ? 優奈ちゃん巨乳違うアルね、まだロリ体型アルね、興味ないアルねハッハッハ」


最後の、わざとらしい不快な笑い声が耳につく。


俺はそんな神崎に合わせて笑顔を作り、手を離した。


乱れた服を直してやり、うんうん、と何度か頷く。


神崎はそれにコロッと騙されて「わかってくれたか」と、安堵のため息を漏らす。


「あぁ。わかって……やるわけねぇだろ!」


この後、神崎の脳天に雷が落ちた事は、言うまでもない。