「お前ら、何してんだ?」





その光景を見た俺は思わずそう言った。


そして 、今俺はーーー


目の前に座る一人一人の顔を見回しながら満足げに言った。


「俺の変わらない毎日をよくも壊してくれたな。」


と。


俺は結局、まだ渡せていなかった辞表を教科書の一番後ろのページにそっと挟むと


「では授業を始める。53ページからーーー」





















なんて、白昼夢。


あるわけない。


相変わらず教室内はざわつき、席を勝手に立つもの、寝ているもの、誰一人となく俺の授業をまともに聞くやつなんている訳がない。


俺はざわつくいつも通りの教室内にていつも通り一方通行の授業を始めた。


また繰り返しの日々が続いていく。


俺のルーティンワーク。


俺はこうして今日も生きた証を作っていく。






【ルーティン】