しないとこんなに何度も言っているにも関わらず、妹はオフ会にいたった経緯を勝手に話し始めた。
「さっきちょっと話したけど、ライブに参戦してたっていう子ね、名前はゆーちゃん。あ、本名じゃないよ!ってさすがのお姉ちゃんもわかるか」
はい、出たー。
それ!またお姉ちゃんを小バカにした言葉だぞ妹よ。
「で、そのゆーちゃんと意気投合しちゃってさ、さっきまでやりとりしてたの!」
「あんたに付き合わされて一睡も出来なかったゆーちゃん可哀想に」
「それでね…」
おーい、私の声は無視ですか妹よ。
「今度の日曜日良かったら会わない?って話しになったの!」
「へぇ。流れが早いねー」
「でもさ、さすがにネットで知り合ったからお互いに不安はあるわけ。実は女の子じゃなかったらどうしようとかさ」
「あー」
まぁ今のこの世の中、ネットで仲良くなって実際会って襲われてーとか怖い思いする人もいるみたいだしね。とベッドにごろつきながら妹の話しを聞いていた。
「そこで!じゃあお互いに家族同伴させよ!ってなったの!で、で、ここ肝心だからよく聞いて!向こうはお兄ちゃんが来る予定なの」
それの何が肝心なのか私にはさっぱりわからなかった。