ミクは身に付けているブランド品の高そうな腕時計を見るとガバっと勢いよく立ち上がった。
「あら、もうこんな時間なんだ、私、そろそろ帰るね」と言った。
引っ搔き回すだけまわして帰ろうとするミクをオレは呼び止める。本来の目的を聞いてないから。
「ミク、お前は一体何をしに来たんだよ」
「あ、そうそう、あいつと別れたから愚痴聞いてもらおうと思って・・・それからまた、暇な時に助けてね、私も助けるから」
そう言うとミクはそそくさと家を後にした。ホストに惚れるもんじゃないと言った事をオレは理解した。ミクが言ったあいつとは、他店のホストだった。オレが最近ミクに会ってなかったのもあいつに遠慮しての事である。同じ時間帯で生活するためか、歓楽街の住人同士で付き合う事は多い。
「あら、もうこんな時間なんだ、私、そろそろ帰るね」と言った。
引っ搔き回すだけまわして帰ろうとするミクをオレは呼び止める。本来の目的を聞いてないから。
「ミク、お前は一体何をしに来たんだよ」
「あ、そうそう、あいつと別れたから愚痴聞いてもらおうと思って・・・それからまた、暇な時に助けてね、私も助けるから」
そう言うとミクはそそくさと家を後にした。ホストに惚れるもんじゃないと言った事をオレは理解した。ミクが言ったあいつとは、他店のホストだった。オレが最近ミクに会ってなかったのもあいつに遠慮しての事である。同じ時間帯で生活するためか、歓楽街の住人同士で付き合う事は多い。