寝ている体を起こして、仁王立ちのミクを前にベッドに座りなおした。

「何をそんなに怒ってるんだよ」

そう言われてミクは少し落ち着きを取り戻した。

「彼女ができたなら教えてよね、知ってたら私だって遠慮の一つでもしてあげらるのに」

「ミクがオレに遠慮なんかしたことないじゃないか、それにサナは彼女じゃない」

オレがそう言うとサナの体がビクッと動く。ミクも彼女じゃないと言ったオレの言葉に引っかかりを覚えたようで聞き返してきた。

「彼女じゃないなら何なのよ、どんな関係よ」