店員はオレに言われた通りに白いワンピースを持ってくると、サナに試着をすすめる。サナはどうしていいかわからないといった表情をオレに向ける。オレは試着を促すように首を縦に降った。サナは店員について行き試着室に入って行った。

オレはサナの試着を試着室の横で店員と待っていた。店員がなにか思い出したように席を外して、戻って来た時には、なにか布地を持ってサナの試着室に呼びかけ、サナにそれを手渡す。一連の流れを不思議そうに見ていたオレに店員が軽く説明をした。

「白いワンピースは下着が透けるんですよ、なのでインナーを用意しました。彼氏さんも彼女の下着が透けるのは嫌ですよね」

にこにこしながら言う店員の言葉に頷く。