頬に手を添えれたサナは戸惑いを隠せないでいる。サナから高鳴る心臓の鼓動が聞こえる。もしかするとサナはファーストキスも経験していないのかもしれない。少しだけ顔をちかずけると、サナは目を閉じた。受け入れる閉じ方ではなく、怯えるように力を込めて。目を閉じたのを確認して、オレは頬に当てた手を頭のてっぺんにうつして、少しだけ体重をかけて、ベッドから起き上がった。

「何も触ってないよ、それにガキの下着に興味があるわけないだろ」と言った。

サナをやりこめることに成功したオレの頬は少し緩んでいた。いつもやられっぱなしだったから。