観念しよう。そんな癖が知らず知らずのうちについていたのかと思った。確かにサナが来てからは極力、できるだけ壁の方を向いて寝ていた。サナの方を向いているといつまでも寝させてくれそうにないから。それに騒がしい。

揺さぶるサナの手を掴み「起きた」と言った。あくまでも寝ていた体裁。

すぐさまサナはオレの顔との距離を十センチ近くまでちかずけると言った。

「噓つき、バレバレなんだから、どうせ、わたしの荷物を漁ったんでしょ、下着とかさわっていかがわしいことしてないでしょうね?」

軽蔑の眼差し向ける。