「本当の事を言ってみろよ」

そう言うとサナは怒り出した。

「そうよ、何も食べてないわよ、毎日、水飲んでるわよ、惨めなわたしの話しを聞いて楽しい?満足した?」

「そんなわけないだろがっ、少しはオレの事を頼れよ。強引に住み着いたお前が、そんな些細な事に今さら気遣いすんじゃねーよ」

「家に置いてもらってるうえに、そんな事を言えるわけないじゃない」

サナの言い分はわかる。オレは保護者じゃない。それでも、この少女が腹を空かせ水で腹を満たす姿を想像したくなっかた。

この事がきっかけになり、サナは家で料理を作るようになる。お金を毎日受け取るのは気が引けるということで。