「そうやってデートに誘われるように持っていって、女の人、騙すのね」とサナは言う。

「騙すって人聞き悪いな、お互いの趣味で映画にいくだけじゃないか」

「どうせ、奢ってもらうんでしょ?」

「まあ、誘われたし」

「ほら、騙してるじゃない、女の人に付け込んでお金、貢がせてるじゃない」

「いやいや、仕事だから」

「仕事、デートが仕事?それをyさんに言えるの?仕事でデートにきたなんて言われたら、わたしはショックだよ。yさんはアイルの事を好きなんでしょ。人の気持ちもてあそんでるだけじゃない」

ぐうの音もでない。サナの叫びは的をいている。