帰りのタクシーの中でサナは上機嫌にオレに語りかける。

「もうすぐ、わたし十八になるんだよ、そしたらアイルとわたしでお祖母ちゃんの所に言って母にアイルはわたしと結婚するっていいに行こうね。母は素直に祝福してくれるかな？それとも悔しがるかな？毎日アイルに会いに行ってたくらいだから心配だなー、ん？そう言えばまだ、わたし、アイルに好きって言ってもらってない」

オレはサナの頭に手を置いて「言ったじゃないか一生一緒にいようって」

「そうだっけ？」サナは小首を傾げる。

オレはサナの耳元で囁く。

「好きだよ、一生かけて責任とってやる」