ちょっとおかしな交換条件をのんだ。

「わかった、お店の話が聞きたいんだろ?」

サナはコクンと首を縦にふる。それから布団をバルコニーにほして、オレの目の前にあぐらをかいた。こいつスカートだったなと思い出す。

「パンツ見えそうだ」と、忠告をいれて、昨日の出来事を思い浮かべる。

「へんたいっ」

さて、誰の話しをしようか。昨日接客した人数は三組。その全部を語るのは辛い。サナも眠たそうに瞼をこすっているし、オレも眠い。