サナはオレを一階のリビングに案内して、ソファーに座るように促した。オレは促されるままソファーに座って辺りを見回した。
辺りを見回したのにはわけがあった。サヤさんの仏壇を探して、手をあわせるために。それぐらいの事しか今は出来ないけれど、それぐらいの事でもしたいと思った。どういう最後をとげたのかも気になる。
「サナ、仏壇はどこにあるの?」
見当たらないのでオレはサナに尋ねた。心をえぐるような事かも知れないと思いつつ。
「はーっ何でアイルが家の仏壇の場所なんか聞くのよ」
「それは、サヤさんに手をあわせてあやまりたいからだよ」
「何を言ってんのよ、勝手に殺さないでよ」
「え?っサナがいったんじゃないか、母は死んだって」
「うっ、それは、まともだった母は死んだって意味よ、今はお祖母ちゃんたちと暮らしているわよ」
急に目眩がおそってきた。
「じゃあ、何でサナはオレを殺そうとしてたんだよ?」
「母があんたに貢いでいっぱい借金作って、もうどうしたらいいか分からなくなって、ああ、アイルさえ、いなければ母も貢ぐ相手がいなくなってまともになるとおもったから……」
辺りを見回したのにはわけがあった。サヤさんの仏壇を探して、手をあわせるために。それぐらいの事しか今は出来ないけれど、それぐらいの事でもしたいと思った。どういう最後をとげたのかも気になる。
「サナ、仏壇はどこにあるの?」
見当たらないのでオレはサナに尋ねた。心をえぐるような事かも知れないと思いつつ。
「はーっ何でアイルが家の仏壇の場所なんか聞くのよ」
「それは、サヤさんに手をあわせてあやまりたいからだよ」
「何を言ってんのよ、勝手に殺さないでよ」
「え?っサナがいったんじゃないか、母は死んだって」
「うっ、それは、まともだった母は死んだって意味よ、今はお祖母ちゃんたちと暮らしているわよ」
急に目眩がおそってきた。
「じゃあ、何でサナはオレを殺そうとしてたんだよ?」
「母があんたに貢いでいっぱい借金作って、もうどうしたらいいか分からなくなって、ああ、アイルさえ、いなければ母も貢ぐ相手がいなくなってまともになるとおもったから……」