サナのいうとおりに道なりに進んで行くと、小さな公園があった。公園の周りにはマンションがたちならんでいる。公園には遊具っといったものは見当たらず、ベンチと自動販売機、それにトイレがあるだけだった。

二人は外灯近くのベンチに座ってたこ焼きの封をあける。ソースの香りが漂ってきたがたこ焼きからは湯気はたっていなかった。

結構な距離を歩いているうちに冷めたようだった。

「まずっ」

サナが一口食べて発した。その姿を見てオレもたこ焼きを一口たべる。 まずい。こなぽっいし、冷めているから余計に小麦粉を食べているように感じる。

「まずいな」

オレも声にだした。サナに同調するように。それにもともとたこ焼きは好きなほうじゃなかった。嫌いというわけでもないけれど。