主導権を握られるというのは、あまり気持ちいいものではない。それが女子高生となればなおのこと。サナはオレがサナの為に買った朝ごはんをなげつけた。パンやジュースの入った袋が中を舞い、ベッドに着地した。当然のようにオレは怒る。

「なにするんだよ」

サナはサナで、当然のように怒り返す。逆ギレというやつだ。

「女を騙したお金で買ったものなんていらない」

好意を無下にされ、意地になり思ってもいないことが口からでる。

「いいから食え、食って、出てけ」

言い過ぎたとは思わない。いや、少しだけ言い過ぎたと思っている。だって、サナの奴が泣いているから・・・