オレたちはひとしきり遊んだ。楽しそうにみせる表情の裏にお互い隠した感情を持ちつつも、それを微塵も感じさせないように。

バーベキューを堪能して、肉好きのサナの笑顔。海に二人で浸かったときの笑顔。

照りつける日射しに肌を焦がしながら、小さな砂浜で童心に返り、砂場遊びにに夢中になったりと。

時間はあっという間に過ぎていく。日が沈むたびにサナの表情も曇りをみせはじめ、オレは自分の言った言葉を後悔している。でも今さら撤回するわけにもいかない。ただ、こんなにもサナの事を思っていたのかと痛感した。