目的地に着いた。そこにはキャンピングカーが置いてある。このキャンピングカーの持ち主は親の知り合いで、夏になるとキャンプをするたびに借りていた。クーラーもついているし、冷蔵庫もある。それにバーベキューセットも置いてある。これらの物は毎年、少しづつオレや同僚達で勝手に置いて帰った物だった。

それでもキャンピングカーのオーナーは大事にとって置いてくれていた。毎年のように来るオレ達に気を使っての事だろう。

オレはキャンピングカーの隣に車を駐車した。

「サナ、着替えはキャンピングカーでしなよ、鍵もかかるし、クーラーもつくから」

「うん、わかった」

そういうとサナはキャンピングカーに着替えの入ったバッグを持って乗り込んだ。オレは周囲を見計らって、車の陰にかくれて素早く着替えた。