高速をおりて暫く走ると、風に乗って潮の香りが車内に入ってきた。オレはあまり潮の香りは好きではなかった。ただベタ凪の海を見ると心が晴れやかな気持ちになるのは好きだった。
いつの間にか目を覚ましたサナが海を見て叫んだ。
「海だー!」
嬉しそうにはしゃぐサナを見ると、運転の疲れがすーっと抜けていく気がした。サナの高揚が移ったのか、オレもなんだか楽しい気分になっていた。
「もう着く?」
海を見てサナが聞いてきた。
「もう少しだよ」
オレは答えた。海水浴場はもうすぐつくのだけれど、オレは一般的な海水浴場ではなく、誰もいない、余り知られていない場所をめざしていた。
そこは漁師が巣潜りする場所で、一般人がいないプライベートビーチのような場所だった。
いつの間にか目を覚ましたサナが海を見て叫んだ。
「海だー!」
嬉しそうにはしゃぐサナを見ると、運転の疲れがすーっと抜けていく気がした。サナの高揚が移ったのか、オレもなんだか楽しい気分になっていた。
「もう着く?」
海を見てサナが聞いてきた。
「もう少しだよ」
オレは答えた。海水浴場はもうすぐつくのだけれど、オレは一般的な海水浴場ではなく、誰もいない、余り知られていない場所をめざしていた。
そこは漁師が巣潜りする場所で、一般人がいないプライベートビーチのような場所だった。