サナは両の手を握りしめて、語気を強める。

「ミクさんと今までナニしてたのよ?」

悔しそうな表情を浮かべて、飲みに行ったと言う事をあきらかに疑っている。それにイントネーションが物語っている。疑われた事に苛立ちを覚えて、オレの語気も自然と強くなった。

「ナニはしてねぇ、ただ飲みに行っただけだ」

もう少しでそうなる可能性があったかもしれないが、事実何もしてない。それどころかサナの事を話していたのに、この言われようだ。ほんとにムカつく。

「ミクさん可愛いもんね!なんか特別な関係みたいだし」

そう言うと、サナは踵を返して布団に潜った。