少し大きな通りまでミクを連れてでた。歓楽街の脇道は一方通行が多く、タクシーを捕まえるには少しだけ不便な構造をしている。

相変わらず肩にもたれ掛かるミクを連れて、タクシーを停めた。タクシーに乗り込もうとしたミクがバランスを崩して、よろける。

あぶないと思い、オレは右手で彼女の腰あたりに腕を回してミクを引き寄せた。そのときに体が密着しないように左手を自分とミクの間に壁になるように構えた。

ミクの体が密着しそうになった瞬間、左手でミクを少しだけ押した。その瞬間、左手にプニっという感触が広がり左手が吸い込まれる感覚が襲った。すかさず、その感覚の正体を調べるために視線を左手に落とした。

吸い込まれるような感覚の正体はミクの胸だった。どうやらミクの胸を揉むようなかたちになっていた。