店主が奥に引っ込むのを見計らってミクは頼んだカクテルを一口飲んで「最近はどうなの?」と、聞いてきた。オレは店の事だと思って「ぼちぼち忙しい方かな」と答える。本当のところは、少しだけ売上が落ちていたけれど、ここは少しだけ見栄をはった。ミクの店での人気を知っているから。
「お店の話しじゃなくて、サナちゃんとどうなの?もうやったの?」
「いや、だからやってないって」
疑うような眼差しを向けるミク。
「おかしいな、あの子、間違いなくアイルの事好きなはずよ」
「そうかなぁ」と、とぼける。最近のサナの行動を考えるとそうかもしれないという思いもあった。最近のサナはオレに対して距離が近い。心の距離だけでなく、体の距離も。警戒心がなくなったのかもしれない。
「お店の話しじゃなくて、サナちゃんとどうなの?もうやったの?」
「いや、だからやってないって」
疑うような眼差しを向けるミク。
「おかしいな、あの子、間違いなくアイルの事好きなはずよ」
「そうかなぁ」と、とぼける。最近のサナの行動を考えるとそうかもしれないという思いもあった。最近のサナはオレに対して距離が近い。心の距離だけでなく、体の距離も。警戒心がなくなったのかもしれない。