閉店間際に久しぶりにミクが飲み来た。飲み足りないミクが「この後、少し飲みに行こう」と言ったのでオレは快く承諾した。ミクが店に来るのも久しぶりだし、飲みに行くの久しぶりだった。ミクは見た目はギャルだが、意外と一途で、彼氏のいる間は一度も顔を出すことはしな
かった。相手が同業者ということもあっただろう。変に誤解をされても面倒だからオレもミクに連絡をとるような野望な事はしなっかた。

閉店後、ミクとよく行くバーに向かった。カウンターしかない落ち着いたバーで、店主は白髪頭の初老の方が一人で切り盛りしていた。いつ来ても客はガラガラで潰れないのが不思議なくらいだった。店主に飲み物を頼むと、手際よく用意して奥に引っ込んだ。