お店の向かいにあるコンビニ寄って、適当にカゴにつめていく。主に菓子パンやサンドイッチといったパン類をつめた。サナの好みがわからないから。サナは見張るようにコンビニ入口に佇んでいる。さながら探偵の張り込み、オレの居場所を追尾している。今さら逃げるかよと思った。

コンビニを出ると、サナはペットの犬のように袋を覗き込んだ。

「なに買ったの?」

「パンとかジュースとか」

「ふ~ん」

サナはよくふ~んと相づちうつ。ふ~んって曖昧な返事。納得したのかあきれたのか分からない。今回のは納得したのだろうと思う。