「桜子、これ以上手間をかけさせないでくれ」


彼はあきれたようにため息を吐き出す。


ベッドの足元の方からドーム状のガラスが現れ、私の体をすっぽりと包み込んだ。


「じゃぁね、おやすみ桜子」


くぐもった彼の声が聞こえて、桜子は一瞬にして眠りに落ちたのだった……。