しかし、おじいさんは反応を示さない。


「おばあさんは、祭り戦争について行ってしまったんじゃないんですか?」


巻き込まれたのではなく、自分から進んで入って行ったんだ。


その理由は、夢の中感じたあの懐かしい気持ちにある。


暖かな川の中。


綺麗な魚たち。


輝くうろこ。


はねた――水。


「おばあさんはきっと……水神様だんじゃないですか?」


それが前世の話しなのかどうかは、わからない。


川や池がなくなった今、水神様たちは狭い貯水タンクの中にしかいられなくなっていると思うのだ。


それを見越した水神様たちが、人に姿を変え人として生きていたとしたら?