呟くように言いながら、封筒を開ける。


そこには、また一枚の写真が入っていた。


1人は知っている。


おばあさんだ。


そして、隣にはもう1人の女性。


背景は前の写真と同じ大学だ。


「ねぇおじいさん、質問があるの」


「なんだい? なんでも聞いてくれ」


「おばあさんは、どうして亡くなったの?」


ある確信を持ってそう訊ねると、おじいさんは少しだけ眉間にシワをよせて、視線をそらせた。


「おばあさんは亡くなってなんかない……」


「桜子、なに言ってるんだ?」


桜子の言葉に一番驚いたのは修哉だった。