目覚めは体が軽く清清しい気分だった。


体を起こすと、修哉とおじいさんが食事をしている最中だった。


「おはよう、桜子。今日は顔色がいいね」


「えぇ。なんだかとてもスッキリしてるの」


修哉の言葉に桜子は頷く。


「桜子に手紙が来てたよ。伝書鳩のやつシェルターまで入ってきたんだ」


「そうだと思った」


修哉から和紙の手紙を受け取ると、それを目を細めて懐かしそうに見つめる。


そんな様子を見て、「怖がりが直ったみたいだ」と、修哉が驚きの声を上げる。


「そうね。私、元々祭りが怖くなんてなかったのかもしれない」