☆☆☆

「私、昨日夢の中で小さな女の子になってたの」


修哉のキスを合図に作業を止めた2人は、今ベッドの中にいる。


「うん……」


半分夢の中にいる修哉が、返事をしてくれる。


「それは、今まで私が夢の中で客観的に見てた女の子なの。綿菓子とヨーヨーを持ってた」


「うん……」


「その夢の中に、私の姿はなかったの」


これって、一体どういうことなんだろう?


今まで見ていた夢とは全然違う。


楽しい祭りがなくなってしまうという悲しい夢。


夢の中の彼女と私がリンクしているような、そんな不思議な夢。


「ねぇ、修哉私怖いの」


次眠ると、一体どんな夢を見るのか、怖いの――。