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祭り戦争が4日後に近づいていた。


テレビでは祭り戦争の時に必要な事、やってはいけないことなどを毎日のように繰り返し放送されている。


桜子は地下のシューターから戻ってきて「修理が終わったみたいよ」と、修哉に伝えた。


シューターのどこかが壊れていたというワケではないが、念には念を入れて新しいものに交換してもらったのだ。


「そうか、よかった。これで桜子も安心できるな」


「えぇ」


祭り戦争を一番怖がっているのが自分だとわかっているから、桜子は頬を少し赤らめて頷いた。


「戦争は簡単に家の中にまで入ってきて荒らしていく。今日は仕事が休みだから、必要なものシューターに運ぼうと思うんだ」


手伝ってくれるよね?


修哉の言葉に、桜子はもちろん。と、返事をした。