「桜子、次の祭り戦争は来週くらいだと言われてるよ。それで神経が高ぶってるんだ。ほら、ジュースを飲んで落ち着いて」
言われたとおりに精神安定剤の粉末が入ったジュースを一口飲む。
ざらついた舌触りで粉末だけが口の中に残る。
「それに、私何かを忘れてるって」
「手紙が?」
「そう。一体何を忘れてるのかも、わからない」
「桜子、君のもらった手紙は真実を語る手紙じゃない。昔ながらの手紙はいくらでも嘘をつけるんだ」
「手紙が嘘をついてるってこと?」
「そうだよ。正確には手紙を書いた人物が嘘をついてる」
「なんのために?」
「それは、僕にもわからない」
言われたとおりに精神安定剤の粉末が入ったジュースを一口飲む。
ざらついた舌触りで粉末だけが口の中に残る。
「それに、私何かを忘れてるって」
「手紙が?」
「そう。一体何を忘れてるのかも、わからない」
「桜子、君のもらった手紙は真実を語る手紙じゃない。昔ながらの手紙はいくらでも嘘をつけるんだ」
「手紙が嘘をついてるってこと?」
「そうだよ。正確には手紙を書いた人物が嘘をついてる」
「なんのために?」
「それは、僕にもわからない」