コポコポ湧き上がる白い泡と一緒に水面へ顔を出すと、そこは水神様の頂上だった。


集まった水神様の塔は人が蟻んこほどにしか見えないほど高くなっていて、桜子は少女と共に塔の上に立ち、眼下を見下ろした。


練り歩く祭りは水の塔を通りすぎようとしている所だった。


ここから見ると祭りも綺麗なんだ。


色とりどりのチョウチンが揺れるのを見て、桜子はホタルという生き物の明かりを想像していた。


「あ、こっちへ来るよ!」


少女が白くて細い手を目一杯伸ばして祭りを指差す。


「嘘!?」


祭りは当然のように水の塔を上ってくる。


みんな水をパシャパシャと跳ね上げながらも、沈んでしまわないように気をつけながら歩いてくる。


どうしよう、こちへ来る!