彼女は食券機を覗きこみ
「えーっと、これは……」としばし考えた後、ぼくのほうを見て、微笑んだ。
「はじめて?」
「……はい」
彼女は恥ずかしそうにそう言って一万円札を
ぼくに差し出した。
「あの、わたしはレディースセットで。ヒロくんはなんでも好きなものを注文してください」
「ありがとう」
ぼくは「スタミナセット」と「レディースセット」のボタンを押した。
「ここからお金入れて、ボタンを押すだけ。簡単でしょ?」
「そうですね……がんばります」
彼女は少し恥ずかしそうに
再びはにかんだ。
「それからこの券をカウンターに出すわけ」
「なるほど、よくできたシステムですね」
「まぁ、システムってほど複雑なものでもないけど……」
食券がある食堂を使ったことがないなんて、彼女はやはりとんでもないお嬢様だ。
ぼくらは食券をカウンターに出し、料理の乗ったトレイを受け取ると一緒にテーブルを探した。
どのテーブルも満席状態だったが
トイレの前の隅のテーブルが空いていたので、そこに座るよう促した。
トイレの前ということで、少し気が引けたが、他が空いてないので、やむを得なかった。
彼女は「どこに座ってもいいんですか?」と当たり前のことを聞いてきた。
ぼくがそこにトレイを置いて座ると、彼女も周りをキョロキョロ確認しながら、ぼくの正面に座った。
「あの……」
「何?」
「将来の夢はなんですか?」
「え?いきなりその質問?」
場の空気や順番を無視した
あまりにも唐突な質問に
ぼくは笑った。
食事を始める前にしては
重い質問だった。
「えっ?おかしいですか?」
彼女はぼくがどうして笑っているのか
わかってないようだった。
「えーっと、これは……」としばし考えた後、ぼくのほうを見て、微笑んだ。
「はじめて?」
「……はい」
彼女は恥ずかしそうにそう言って一万円札を
ぼくに差し出した。
「あの、わたしはレディースセットで。ヒロくんはなんでも好きなものを注文してください」
「ありがとう」
ぼくは「スタミナセット」と「レディースセット」のボタンを押した。
「ここからお金入れて、ボタンを押すだけ。簡単でしょ?」
「そうですね……がんばります」
彼女は少し恥ずかしそうに
再びはにかんだ。
「それからこの券をカウンターに出すわけ」
「なるほど、よくできたシステムですね」
「まぁ、システムってほど複雑なものでもないけど……」
食券がある食堂を使ったことがないなんて、彼女はやはりとんでもないお嬢様だ。
ぼくらは食券をカウンターに出し、料理の乗ったトレイを受け取ると一緒にテーブルを探した。
どのテーブルも満席状態だったが
トイレの前の隅のテーブルが空いていたので、そこに座るよう促した。
トイレの前ということで、少し気が引けたが、他が空いてないので、やむを得なかった。
彼女は「どこに座ってもいいんですか?」と当たり前のことを聞いてきた。
ぼくがそこにトレイを置いて座ると、彼女も周りをキョロキョロ確認しながら、ぼくの正面に座った。
「あの……」
「何?」
「将来の夢はなんですか?」
「え?いきなりその質問?」
場の空気や順番を無視した
あまりにも唐突な質問に
ぼくは笑った。
食事を始める前にしては
重い質問だった。
「えっ?おかしいですか?」
彼女はぼくがどうして笑っているのか
わかってないようだった。
