六月。
今年も例年に漏れず、じめじめしたなんとも梅雨らしい日々が続くも、中間考査が終わり、気分的には少しすっきりして落ち着いた頃だ。
うちの高校は、テスト前一週間からは部活動が朝も放課後も休みとなる。
この一週間を取り戻すかのように、テストが終わった後のここ数日の練習は、いつもに増して厳しいものとなっていた。
そりゃあ早弁もしたくなるよね、とコーヤと二人、二限目後の休憩時間に早弁をしていると、
「ねえ、中間の学年順位が貼りだされたって」
と、俺たちの席にやって来た市川さんに言われる。
大半のクラスメイト達が、恐らくそれを見る為に教室から出ていく。
「達樹、どうする? 見に行く?」
コロッケパンを頬張るコーヤにそう聞かれるが、
「うーん、別にいいかな。来週になれば個別で成績表もらえるし」
全く気にならない訳でもないが、今はこの空腹を満たしたい。
しかし。
今年も例年に漏れず、じめじめしたなんとも梅雨らしい日々が続くも、中間考査が終わり、気分的には少しすっきりして落ち着いた頃だ。
うちの高校は、テスト前一週間からは部活動が朝も放課後も休みとなる。
この一週間を取り戻すかのように、テストが終わった後のここ数日の練習は、いつもに増して厳しいものとなっていた。
そりゃあ早弁もしたくなるよね、とコーヤと二人、二限目後の休憩時間に早弁をしていると、
「ねえ、中間の学年順位が貼りだされたって」
と、俺たちの席にやって来た市川さんに言われる。
大半のクラスメイト達が、恐らくそれを見る為に教室から出ていく。
「達樹、どうする? 見に行く?」
コロッケパンを頬張るコーヤにそう聞かれるが、
「うーん、別にいいかな。来週になれば個別で成績表もらえるし」
全く気にならない訳でもないが、今はこの空腹を満たしたい。
しかし。