「そうなの? それは、行ってあげたほうがいいね。じゃあ俺も行こうかな」

「あっ、いや、コーヤは花火やっててくれ。俺も別に、ちょっと様子見に行くだけで、別にその、あれだし」

「そう?」


……ああ、くそ。意味深に笑われてしまった。でも、過保護だなんだと言われなくて良かった。


そんな訳で、俺は盛り上がってるクラスメイト達の声を背中で聞きながら一人、施設へと戻った。