「どうだった?」

顔の熱が引いたと思われる頃、コーヤが俺の席へ戻ってきた。


「同じ班になった」

「良かったねぇ」

「だっ、だからそんなんじゃないって!」

「はいはい。でも、あと女子二人、どうしようか?」

「誰でもいいよ。放っておいても自然と決まるんだろうし」

うちのクラスは、男子十八人、女子十八人。
だから急いで班を形成しなくても、最終的には男女三人ずつの班になる。


すると、教室の後方から、


「えーっ! そこのグループももう班分け出来ちゃってるのー?」

という、女子の高い声が聞こえてきた。


振り返ると、どうやら二人組の女子が、キャンプの班が決まらずに困っているように見えた。

その二人組は派手な見た目をしていた。
特に、さっきの声の主と思われる方の女子は、髪を金色に近い茶髪に染めていて、スカートも律よりずっと短く、ピアスやネックレス、ブレスレットなんかをゴテゴテに着けていた。
……苦手なタイプだ。