よく意味が分からず、俺は首を傾げてしまう。


「えーと、ごめん。どういう意味？」

律の言おうとしていることが俺には本当に分からず、素直に疑問を投げ掛けた。


「ほとんど話したこともないような女子と同じ班になるより、律と同じ班になる方が絶対に楽しいと思うんだけど……」


俺がそう言うと、律は大きな目をパチッと見開き、更に俺を凝視する。


……え、何？
俺、やっぱり変なこと言ってるか？

変なことならまだしも、傷付けたことを言ってしまったのでは……と不安になっていると、律は再び携帯に文章を打ち始め、俺に見せる。


そこには、【ありがとう】と書かれていた。


ん？　と思いながら、視線を携帯の画面から律へと移すとーー



見たことのない嬉しそうな笑顔で、俺を見ていた。