真剣な顔で神主さんの顔をじっと見つめる。
俺の隣で、律も同じ様な顔をしているのだろう。

すると神主さんは、さっきまでと変わらない優しい笑顔を浮かべながら……


「言い伝えというと、ふたつ祈りの言い伝えのことかな?」

「は、はい、そうです!」

「はははっ。あの言い伝えはねぇ、


誰かが流したデマだよ」




……はい?