退園ゲートを抜け、駅に向かって歩いていく。
勿論、手を繋いで。



《何か、テレパシーで話すのも違和感なくなってきたよね》


歩きながら、律がどこかおかしそうにそう言った。

確かに、初めてこの能力に気付いた時は、それはもうパニック状態になったっけ(俺が)。


あれからもう四ヶ月も経つのか。


「でも、結局このテレパシー能力については、何も分からないままだな」