夏休み真っ最中の遊園地はやっぱり混んでいるが、乗り物にはそれなりに乗れた。
家族連れ、友人同士、カップル、組み合わせは当然様々。
律はジェットコースターが好きらしく、三種類も乗せられた。俺は絶叫系は得意ではない。でも、律の笑顔が見れるのはとても嬉しかった。
たまたま空いていたカフェで昼飯を済ませ、また遊んで、また休憩して。
楽しく過ごしていると時間が過ぎるのはあっという間で、もうすぐ五時半になるところだった。
「そろそろ帰るか」
ベンチから腰を上げ、そう言った。
閉園は八時だし、日も長いからまだ遊んでいたいけれど、帰りが遅くなると律の両親が心配するだろう。
今から帰れば、七時頃には家に着くはずだ。
《うん。そうだね》
そう答えるのに……律は何故かベンチから立ち上がろうとしない。
「律?」
どうした? 疲れた? と聞くと、律は首を横に振る。
そして。
《何か私、普通だなと思って》
口元を緩ませながら、ベンチに座ったままの律は自然と上目遣いで俺に視線を向ける。
家族連れ、友人同士、カップル、組み合わせは当然様々。
律はジェットコースターが好きらしく、三種類も乗せられた。俺は絶叫系は得意ではない。でも、律の笑顔が見れるのはとても嬉しかった。
たまたま空いていたカフェで昼飯を済ませ、また遊んで、また休憩して。
楽しく過ごしていると時間が過ぎるのはあっという間で、もうすぐ五時半になるところだった。
「そろそろ帰るか」
ベンチから腰を上げ、そう言った。
閉園は八時だし、日も長いからまだ遊んでいたいけれど、帰りが遅くなると律の両親が心配するだろう。
今から帰れば、七時頃には家に着くはずだ。
《うん。そうだね》
そう答えるのに……律は何故かベンチから立ち上がろうとしない。
「律?」
どうした? 疲れた? と聞くと、律は首を横に振る。
そして。
《何か私、普通だなと思って》
口元を緩ませながら、ベンチに座ったままの律は自然と上目遣いで俺に視線を向ける。