そんな不安を抱きつつも、二人三脚は無事に終わった。

結果、六クラス中、四位。

ブルーシートに戻ってから、足の紐をコーヤにすぐさま外してもらった。


「四位って微妙だね。一位か、せめてビリなら声も掛けやすいのに」

「うっせ。上出来だろ」


何にせよ、午前中の競技は全て終了。
腹減った。さっさと昼飯を食べたい。


しかし。
昼飯は一緒に食おうなって律と約束していたのに、律の姿が見当たらない。

近くにいた村田さんに、律の居場所を尋ねると。


「なんか、二人三脚始まったのと同時くらいにどこかに行っちゃって。すぐ戻ってくると思ってあんまり気にしてなかったんだけど、戻ってこないね」


そう、なのか。
一応メッセージは送ってみたが、すぐに携帯見るとは限らないし……。



「……俺、ちょっと探してくる」

この行動も、きっと律の為ではなく、俺の為。
俺が律と話したいから、律と一緒に過ごしたいから、探しに行くのだと思う。

しかし。