クラス全員の出場種目が無事に決まって、ホームルームは終了した。
担任は教室を後にし、クラス内は程良い賑やかさを取り戻す。
俺は、いまいち楽しい気分にはなれないまま、部活に行く準備を始める。
すると後ろから、律が俺の席へとやって来た。
不安からくる緊張でドキ、と胸が跳ねるのを感じる。
でも、そんな風に思う必要はなかったようで。
【さっきはありがとう。達樹君の気持ち、嬉しかったよ】
律が見せてきた携帯の画面には、その文字が打たれていた。
「……本当は、出場出来れば一番良かったんだけど」
頭をボリボリと掻きながらそう言うと、律はにっこりと笑った。
律は多分、俺に気を遣わせないように明るく振る舞ってくれている。
それなら、俺もいつまでも暗い顔していちゃいけないよな。
俺も、律につられたかのように笑ってみせた。
担任は教室を後にし、クラス内は程良い賑やかさを取り戻す。
俺は、いまいち楽しい気分にはなれないまま、部活に行く準備を始める。
すると後ろから、律が俺の席へとやって来た。
不安からくる緊張でドキ、と胸が跳ねるのを感じる。
でも、そんな風に思う必要はなかったようで。
【さっきはありがとう。達樹君の気持ち、嬉しかったよ】
律が見せてきた携帯の画面には、その文字が打たれていた。
「……本当は、出場出来れば一番良かったんだけど」
頭をボリボリと掻きながらそう言うと、律はにっこりと笑った。
律は多分、俺に気を遣わせないように明るく振る舞ってくれている。
それなら、俺もいつまでも暗い顔していちゃいけないよな。
俺も、律につられたかのように笑ってみせた。