先に結論から記すと、馨は半分パニック状態のままナスチャのされるがまま組んず解れつされてしまい、いつ脱がされたのかも記憶が定かでない状態で、ナスチャと関係を持った。
解き放たれたときには馨はグッタリしており、
「外国人って激しいいうのは聞いとったけど、ホンマやってんやな…」
それよりも、
「ナスチャは何を考えとるんや?」
何の理由があってこうなったかだけは、質さなければならないと馨は思っていた。
ナスチャがシャワーから出ると、タオル姿のまま再び馨にキスをしてきたので、
「…ちょっ、待っ…待たんかいっ」
ナスチャをなだめた。
「…ナスチャのこと、嫌いですか?」
「そうではない」
とにかく訊きたいことがある、と馨は、
「なんで、うちと関係を持ったのか」
といったところから、スマートフォンを使って、まずは一つづつナスチャに訊いてみたのである。