ぼくは半分、いやほとんどパニックになって彼女に詰め寄った。
なのに、彼女はぽかんとした顔で聞いている。
いや、なんなの、おかしいだろ、そのリアクション。
「いや、ありえないでしょ、ふつう。どうしてくれるんだよ!」
スマホがなかったらどうしようもないじゃないか。
だって、スマホがなかったら……
あれ? どうなるんだ?
誰に連絡とるっていうんだ、みんな冬眠しているってのに。
つか、そもそもあのスマホで誰かに連絡とってたっけ。
……取ってない。
かかってくるのは勝手な上司から一方的な電話だけだ。
今の会社に入って以来、ぼんやりできる時間なんて1分もなくて、
友だちなんていつの間にか消えてしまった。
そのことに気づいて、思わず口をつぐんだぼくに、
彼女は「大丈夫だよ」と笑った。
なのに、彼女はぽかんとした顔で聞いている。
いや、なんなの、おかしいだろ、そのリアクション。
「いや、ありえないでしょ、ふつう。どうしてくれるんだよ!」
スマホがなかったらどうしようもないじゃないか。
だって、スマホがなかったら……
あれ? どうなるんだ?
誰に連絡とるっていうんだ、みんな冬眠しているってのに。
つか、そもそもあのスマホで誰かに連絡とってたっけ。
……取ってない。
かかってくるのは勝手な上司から一方的な電話だけだ。
今の会社に入って以来、ぼんやりできる時間なんて1分もなくて、
友だちなんていつの間にか消えてしまった。
そのことに気づいて、思わず口をつぐんだぼくに、
彼女は「大丈夫だよ」と笑った。