白瀬は腰より少し低い柵の手すりに腰かけていたのだ。
 何をしているのだと一瞬思った。
 柵の外側は両足が地面につくほどの幅があるが、半歩踏み出せばその先は空間しかない。
 白瀬は両手で後ろの柵につかまりながら、遠くの景色を眺めていた。
白瀬が何を思っているのかは知れないが、どういう行動に出ようとしているかについて想像するのは容易かった。