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「へぇーそう」

キスシーンをどうするかの話し合いのことを真哉に話すと、そんな返事が返ってきた。

「呑気め」

まだ靴紐を結んでいる途中だった私は、下を向いたまま真哉に嫌味を込めてそう言った。

私の焦りが馬鹿馬鹿しく感じられるほど、真哉の反応は無に近かいことが不満だった。

そんな不満を汲み取らなかったらしく、真哉は軽く声を上げて笑った。