『萌香、手伝って~!』

私が萌香を見上げながら頼み込む。

『さっき、私やるからいーよとか言ってた
くせに〜笑』

萌香がにやにやしながら、私の真似をして
笑う。

そーいいながらも、手伝ってくれる萌香に
感謝する。

先生、なんか気まずいなぁ。
このまま話せずに行っちゃうのも嫌だし、。


『あ、先生も手伝ってくださいよ~』

考えるよりも先に口が動くとはこういうこと
なのだろう。
気づいたら、口が動いていた。

『嫌です~、忙しいんです~』

笑いながら答える先生に、ものすごく
笑ってしまう。
はぁー、幸せ。
もうやばいな、私。

先生とちょっぴり話しながら、黙々と
作業をしたせいか、
仕事は5分ほどで終わった。


『やっと終わったぁ〜』

『おつかれさん!鍵返しとくから、
帰ってよし!!』

先生の優しい言葉に、笑顔が
ふわぁっとあふれてく。

『えぇー、ほんとですか!
ありがとうございます!!』

そーいうと私たちは、教室をあとにした。