高校二年生になって、早3ヶ月が経とうとしている現在。
そろそろ進路について考えないといけないのに、全く勉強していない。
それ以前に、黒板の字を写す振りをして、ノートの空きスペースに落書きする日々。
だから私は、後ろから数えた方が早いくらい頭が良くないのだ。
国語と数学は大の苦手。
たまに見ているだけで頭が痛くなる。
*
帰りのHRが終わり、帰宅部でバイトもしていない私は、カバンに教科書を入れ身支度をした。
やっと学校終わったー!
つい心の声がもれそうになり、顔が紅潮していく。
「美和ー、家帰ったら何するの?」
友達の岩村(いわむら)佳奈(かな)が、声を掛けてきた。
ショートカットが似合う佳奈は、私にとって大切な存在で、最近彼氏ができたらしい。
目が綺麗で色白の肌をしている。
「うーん、録画していたドラマでも見るかな?」
「もうすぐ期末テストだけど、大丈夫?」
「私…いつもノー勉か、徹夜のどっちかだし」
「そっかぁ…でも留年だけは絶対避けようね!美和と一緒に卒業したいから」
「ありがとう!留年だけは私もしたくない」
佳奈の前では笑って誤魔化した。
実はいうと、先生から言われている。
このままだったら、進学どころか進級も危ういかもしれないと・・・。
三年生に進級出来なかったらどうしようと思う反面、何とかなるだろうと強気な自分がいる。
その自信は一体、どこからやって来るのだろうか―――。
そろそろ進路について考えないといけないのに、全く勉強していない。
それ以前に、黒板の字を写す振りをして、ノートの空きスペースに落書きする日々。
だから私は、後ろから数えた方が早いくらい頭が良くないのだ。
国語と数学は大の苦手。
たまに見ているだけで頭が痛くなる。
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帰りのHRが終わり、帰宅部でバイトもしていない私は、カバンに教科書を入れ身支度をした。
やっと学校終わったー!
つい心の声がもれそうになり、顔が紅潮していく。
「美和ー、家帰ったら何するの?」
友達の岩村(いわむら)佳奈(かな)が、声を掛けてきた。
ショートカットが似合う佳奈は、私にとって大切な存在で、最近彼氏ができたらしい。
目が綺麗で色白の肌をしている。
「うーん、録画していたドラマでも見るかな?」
「もうすぐ期末テストだけど、大丈夫?」
「私…いつもノー勉か、徹夜のどっちかだし」
「そっかぁ…でも留年だけは絶対避けようね!美和と一緒に卒業したいから」
「ありがとう!留年だけは私もしたくない」
佳奈の前では笑って誤魔化した。
実はいうと、先生から言われている。
このままだったら、進学どころか進級も危ういかもしれないと・・・。
三年生に進級出来なかったらどうしようと思う反面、何とかなるだろうと強気な自分がいる。
その自信は一体、どこからやって来るのだろうか―――。