だからこそ、余計に恐ろしかった。
犯人が誰かわからない。
だけどこの中に、確実に犯人はいるのだ。
「美紗、早くおいでよ」
久美があたしを呼ぶ声が聞こえて来る。
「ごめん。今日もまた気分が悪いから、先に食べてて」
あたしはそう言うと机の中で合成写真を握りつぶした。
手の中に入るくらい小さくして、素早くポケットにねじ込む。
あたしが悪いワケじゃないのに、どうしてこんなにコソコソしなければならないのか。
悔しくて涙が出そうだった。
「ちょっと美紗、大丈夫?」
「大丈夫だよ」
久美に笑顔を返し、あたしは教室を出たのだった。
犯人が誰かわからない。
だけどこの中に、確実に犯人はいるのだ。
「美紗、早くおいでよ」
久美があたしを呼ぶ声が聞こえて来る。
「ごめん。今日もまた気分が悪いから、先に食べてて」
あたしはそう言うと机の中で合成写真を握りつぶした。
手の中に入るくらい小さくして、素早くポケットにねじ込む。
あたしが悪いワケじゃないのに、どうしてこんなにコソコソしなければならないのか。
悔しくて涙が出そうだった。
「ちょっと美紗、大丈夫?」
「大丈夫だよ」
久美に笑顔を返し、あたしは教室を出たのだった。